日本鬼子ぷろじぇくとが向かうべき場所を模索する
しばらく私事が忙しく、(というか今もなのですけどね……)全然更新できない状況で、気がつけば前の更新から一週間以上。
最近はスレも流れが速くて、ROMるだけで精一杯な状況です。特に運営関係の議論をするしたらば避難所の方の流れが速い……これはおそらく小日本投票もひと段落し、これからぷろじぇくとがどういう方向へ行くべきなのか、スレ住民も模索している状態であるためなのかなと思っています。
話題は主にサブキャラと企画の話題ですね。
企画の方は本スレでちょっと議論に参加してみましたが、どうも匿名掲示板はあまり継続的な企画などをまとめるのには向いていないのかなぁと思いました。他の企画系スレに顔を出したことはないので言い切ることは出来ませんけれどね。
いくつか面白そうな企画案が提出されているようですが、誰かがまとめ、それをまとめ人さんや代理人さんなどがバックアップする形でないと盛り上げるのはなかなか難しいのではないかなぁ。
サブキャラの方も、なかなか話がまとまらずループを繰り返しているのを読むのは本当に辛いです。
避難所の方で議題凍結宣言が出たようで、少しほっとしました。
が、これはいつまでも『おいといて』しておける議題ではないですよね。
私事ですが、連れ合いが冬コミに受かっているので鬼子本でも出しちゃおうかなと思ってはいたのですが……今の状態の鬼子では少し躊躇ってしまうのです。
やっぱりファンのなかで共通の認識を持つキャラクターと大まかな世界観がないと、作品を作りにくい。
『日本鬼子ぷろじぇくと』は皆がオリジナル。そのコンセプトはとてもすばらしくて、共感する部分です。
だけど、全部が全部『自由』では、プロジェクトとしてまとまっている意味がない……のですよね。
それなら、売れなくともwまるっきりオリジナルを作った方が私的には全然良いんです。
そこで、日本鬼子ぷろじぇくとがどんなプロジェクトなのか、というのを再認識してみよう、と思い立ちました。
《 日本鬼子ぷろじぇくとってどんなプロジェクトなんだろう 》
まず初めに、鬼子ぷろじぇくとの大前提である『あなたの中の鬼子がオリジナル』という部分について考えたいと思います。
★ あなたの中の鬼子がオリジナル
……と思ってまとめwikiを探したのですが、これをきちんと書いた文が見当たらない……;
もしかして、私の脳内で発生しちゃったのだろうか?
とも思ったのですが、おそらくこれは『代表デザイン』についての文言から得たことだろうと解釈して、それを引用し、そこから考えて行くことにしました。
もっともっと派生イラストやSSなどを作りやすくするため、
一つの参考となるような、日本鬼子ちゃんの「代表絵」を決めよう!という企画です。
皆様ふるってご参加ください!
※代表絵の決定について:あくまで、創作者の為の「基本デザイン・特徴の案」であり、日本鬼子の絵柄を恒久的に決めるもの(公式絵の決定)ではありません。
○趣旨
二次創作発展のためデフォルト鬼子となる「代表デザイン」を決めます。
例えば、漫画やアニメのキャラにも公式衣装や髪型(代表となるデザイン)があり、
そこから、二次創作として絵師さんが、各々季節ごとに衣装を着せたり髪型をチェンジしたりと発展していきます。
今回はその「デフォルトとなる鬼子デザイン」を決めていきます
これが決まれば初めて描く方にもわかりやすいですし、
この代表デザインが決まれば、軍服鬼子ちゃんや、武器なしほのぼの学園などの、パロ二次創作の促進にもなります。
※軍服鬼子について推奨するような文章がありますが、現在Q&Aで軍服はNGになっています。
以上が鬼子代表デザイン募集の文章です。
要約すれば、鬼子をもっと色んな人に作品にしてもらうことを目的として、その元になる(共通の認識としての)デザインを決めようということだと解釈します。
では何故このようなスタンスになったのでしょうか。
おそらく、初めは文章のネタ投下から始まったぷろじぇくとであり、きちんとしたキャラを作ろうよりもまず、本スレ1が提唱した『日本鬼子でググったら萌えSSやかわいい鬼子ちゃんがTOP』に出てくることを優先させていたためでしょう。
なので、まず沢山の絵師にバンバン鬼子という可愛い萌えキャラを描いてもらうことが先決で、絵師が『これが鬼子です!』と言って描けばそれで良かったんですね。
だけれども、運動が進んでいくにつれて、もっと沢山の人に『日本鬼子』というキャラを認識してもらい、作品を作ってもらうようにしよう!という運気が高まって行ったのでしょう。そこで、多くの人が見るだけで『日本鬼子』だと認識させられる『記号』が必要になったのですね。
それが、代表デザインというわけです。
ですが、なぜ『公式』ではなく『代表』という言い方になったのでしょう?
それは、既に多くの絵師が自分の鬼子像を持っており、プロジェクトの推進の主体であった絵師達の作品をスポイルしてしまうわけにはいかなかったからであると考えます。
つまり、
・たくさんの人に『日本鬼子』=萌えキャラ概念を広めるために、共通の認識としての記号が必要
・ただし、『推進の主体である作家のオリジナリティは守る』
この二点の妥協案としての『代表』という表現だったのだろうと考えます。
公式に行われた代表デザイン決定企画の趣旨はプロジェクトのスタンスを示すものです。
ですから、『日本鬼子プロジェクト』は『作家あってのもの』だ、というのがプロジェクトのスタンスであることは間違いがないでしょう。
つまり、『あなたの中の鬼子がオリジナル』というのは、プロジェクトの前提として間違ってはいないのだと思います。
では、各人が自由に作品を作っていけばそれで良いのでしょうか?
その答えは、既に出ていると考えます。
作家のオリジナリティを守ること、それよりもまず重要なのは、初めの趣旨、『日本鬼子の概念を萌えキャラに塗り替える』こと。そしてそれを推進することでしょう。そのためにスレで出された初めの答えが『代表キャラ決定』であったわけです。
つまり、より多くの人々に日本鬼子というキャラを認識してもらうには、共通の認識としての記号化が必要だとプロジェクトは判断したいうことです。
『共通のデザイン』と『オリジナルデザイン』は相容れないものと言って良いでしょう。
その点から見れば、各人が自由に作品を作ってよいのかという質問に対する答えは『NO』であると言ってよいと思います。
しかし、それではプロジェクトのもう一つの前提、『作家のオリジナリティを守る』ということが実現できません。
作家というものは、自己表現をしたいから何かしらモノを作っているわけですから、オリジナリティを否定してしまってはプロジェクト自体の存続が危ういでしょう。
しかし、この二点の立場ははたして両立出来ないものでしょうか?
それは、多くの同人作家達が既存作品のパロディをあまりにもたくさん作っていることを見れば、おのずと答えは見えるはずです。
同人作家達は、元ある『共通の認識』を前提として、自分の描きたい・作りたい世界をオリジナリティを持って作っています。
共通の認識部分はありつつ、そことは別の部分でオリジナリティを出しているわけですね。
つまり、『共通のデザイン』と『オリジナルのデザイン』は両立できないものではないのです。
※デザインという語を、見た目だけの意ではなく、ある目的をより良い形で適えるための計画・設計全般という意味で使用しています。
しかし鬼子ぷろじぇくとが複雑であるのは、この様に一次創作と二次創作の境界があいまいであり、その線引きをどの位置にもって来るべきなのか各人考え方が違うこと、そして不特定多数の人々のレスによってプロジェクトが成り立っていることが原因でありましょう。
ここまで述べてきたことは大体の方には解りきった事であり、これから重要になるのはこの『二点の妥協点をどこに持ってくるか』『運営の主体の有り方』ということなのだと考えます。
~次回に続く~